自己啓発本にツッコみたい件。

 

意識高い系女子アピールに余念がない私です、ご機嫌よう。

今回私が「意識が高い」ということをアピールするために読んだのこの本です。

 

『THINK BETTER〜うまくいっている人の考え方〜』ジェリー・ミンチントン著

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100万部突破記念と書いてありますね。どうやらかなり売れているみたい。この本は要するに「自尊心は大切ですよ。より良い人生を送るためにはかなり重要ですよ」ってことを高らかに謳っているものだ。自己啓発本て全般的に読んでいてとても気持ちが良くなる。読んだだけなのだが、まるでそこに書いてあることを実践してうまくいったかのような錯覚に陥る。「はい、気分はサイコー。自分の人生が全てうまくいくオールオッケイ!」的な気にさせてくれるので自己啓発本を読むことは最高にコスパが良い気がする。

  しかし書かれている事柄の中でもどうやったってできないこともある。この本では「Think Better」となるための100項が紹介されているのだが、全部実践しないと幸せにはなれないということはきっとないだろう。ここに書いてあることはあくまで理想だ。そういう風に考えていないとしんどくなるから。自己啓発本を読んで傷つく必要はないのだ。

という予防線を思いっきり張り、張り切ってツッコミポイントをご紹介していく。

3項 したくないことははっきりと断る

→これができるのは時と場合によるんじゃないだろうか。新入社員は大体職場のトレイ掃除などを命じられることがあるだろう。この3項を素直に受け取ると「トイレ掃除したくない!」と思えば断れば良いってこと?いやいや、絶対無理でしょ。先輩に目を付けられてしまう。職場ではいろいろと穏便にことを運びたい、そう思うことはダメなことなのだろうか・・・?

19項  不平・不満を言わない

→はい、これも無理。私は絶対無理。もうそこそこの大人だから全ての不平・不満をその場でのたうち回ることはなくなったが、それでもずっと腹の中に留めておくことは不可能。そんなことしたら腹壊すし、イライラした雰囲気を醸し出してしまいそうでそれはそれで環境破壊よね。不平・不満も知識が伴えば提案になる、って誰かが言っていたからただの不平・不満で終わらせないことが大事なのかなって思ったりするけど。そういうのも自分の調子が良い時しかできなそう。はぁ、道は長い。

30項 批判は余裕を持って受け入れる

→ぎゃーーー。批判とか絶対されたくないわーーーー!!と思うのはきっと私の精神年齢が低いせいだということはわかりきっている。しかし願わくば批判されたくない!本には批判から何かが学べるかもしれない、なんてことが書いている。そうかもしれないけど。言うてることはわかるけど。批判されたその場で「批判から学べることは何だ?」と言う視点にはなれない。その視点を持つためにはそういう思考回路を修行で身につけないといけない。ということだけは理解できた。うん、これも実践までの道のりが険しそう。

 

43項 問題の原因は自分にあることを認める

→認めたくないです。事実、先輩・同僚・他部署の人が問題の原因という場合は絶対にある。それも含め「これは自分の撒いた種だ!だから自分が悪いんだ。じゃどうしたらよかったのだろう?」と考えられないですわ。いやいや、無理ゲーっすよ。そんなことばかり考えていたらすぐハゲちゃいそう。クワバラクワバラ。

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 ツッコミ満載というか私の「これは今のところできません!」という項目の紹介になってしまった。しかしだ。ずっと善人でいることは大変すぎるし、つまらないと思うんだよね。たまには思いっきりムカつく人の愚痴を言わないと。自分のせいだと思い煩わず、全部相手のせいにしたっていいじゃない。もちろん幸せには生きたいけど、無理すると続かないし心も疲れちゃうから適当に実践したら良いのだと思う。しかしこの本は考え方について書かれているので、実践はしやすい気がする。お試し・冷やかし程度にやっていみる分には極めて優秀なことを紹介してくれているような気がしないでもない。