旅に出る理由
とりたててやることもないのでまた旅に出ている。
久々の普通指定席。最近何を血迷ったかグリーンばかり乗っていたから指定席の狭さに少し慄いた。
鼻くそほじほじしていた女の子が、今ホテルで一人アルコールを摂取しながら意味のわからない文章を羅列している。うら若き乙女が、ヘッセのデミアン読みながらよく知らない土地を練り歩く。そんな奇行に走るのはこれが理由。
そう。1人になりたい。
恋人とか仕事とか、家族やよくわからない価値観やとめどないゴシップ記事から逃げたい。距離を置いて、本来の自分を取り戻したい。物理的に自分の価値観や生活圏内から遠ざかり、よく知らない街で夜を過ごすことはかなり癒しになるのだ。だってあの初音ミクちゃんも「三千世界 床屋の闇」って歌っている。この世界は半分は闇が覆うのだから、たまには闇に浸ろうではないか。
意味不明な大言壮語を吐きましたが、実際に吐いたのはゲロであってそれ以上でも以下でもないのだ。
よき週末を。