ヒルドイドはニキビに効くのか?
ヒルドイドって皆さんご存知ですよね。
美容系のYouTuberさんも紹介していたりして、何かと有名なこのクリーム。
今回は医療従事者がその効果について少し詳しめにご案内していく。
ヒルドイドとは
今日の治療薬というぶっとい本をめくってみると、ヘパリン類似物質というものに分類されるらしい。
ちなみに、ヘパリンとは抗凝固薬。簡単に言うと血液をサラサラにするお薬だ。
ヘパリンの類似物質ということもあり、ヒルドイドそのものの効能として皮膚血流増加、角層水分保持増加作用があるとされている。
血流増加作用があるからか、筋肉痛や腱鞘炎、打撲の際にも使用されるみたい。
実際に使ってみた感想
私が実際に使用したことがあるのは、ヒルドイドのローションタイプ。こちらは皮膚科に行って処方してもらった。
テクスチャーはしゃぱしゃぱな感じ。そして塗ってもあまりベタベタはしないので、顔などに塗っても問題無し。
ただ結構軽めなので、がっつり保湿されてる!!!って感は得られない。
ニキビには効くのか?
結論から言うと、否だと思われる。
そもそもニキビって種類にもよるが皮脂が過剰分泌されることで毛穴が詰まり、アクネ菌の増殖で炎症を起こすものだから、そこに血流増加作用のあるヒルドイドをぶち込んでも的外れ感満載。
(中には効く人もいるのだろうけど)
私の顔のニキビにはてんで効果なしだった。「なーんだ。そんな大したことないじゃん」と思ったのが記憶に新しい。
ニキビを消し去りたいのであれば、抗炎症薬一択じゃないだろうか。
そもそも私が皮膚科でヒルドイドを処方された理由
ムダ毛処理の予断が許されないとある夏の日、わたしの脚はついにカミソリ負けを発症。
字義通り、ムダ毛処理時に使用するカミソリのせいで脚が荒れ果ててしまったのだ。つまり痒くなりカサカサになってしまった。
痒みも治らないしで、気が狂いそうになりなくなく皮膚科へ。
その時の先生に「カミソリ負けですね〜。お薬出しときます」っとカップラーメンもびっくりの速度で診察を終えられ、手に握らされたのがヒルドイドだった。
カミソリ負けの肌にも効果あるかどうか。。それは検証できなかった。
というのもきちんと脚にヒルドイド塗ってたけど、同じく毎日カミソリで毛の処理してたからね。おそらくプライスマイナスゼロでなく、マイナスになっちゃってたんだと思う。
今思う、皮膚科行った意味?!
ヒルドイドの正しい使い方
おそらく効能的にニキビは治せないし、血流増加作用ありだからニキビが潰れて出血してしまった時などは逆にヒルドイドは禁。
なので、もしお顔にヒルドイドを塗ろうと考えている方がいれば、肌の状態が比較的落ち着いてる時に使用するのがベストだと思う。
ヒルドイドを用いることで、肌の状態を安定させてくれるのだ。もちろん不摂生したらニキビはもれなくできる。
さらに角層水分保持増加作用もあることから、肌の乾燥を感じる時も効果的だろう。
まとめ
・ニキビには効果薄い(抗炎症薬でないため)
・ニキビ予防や保湿には効果(+)
余談
ヒルドイドは医師の処方箋が必要。しかし最近ドラッグストアでもヒルドイドもどき的なものを見かけるようになった。病院に行くのが面倒な場合はお近くのドラッグストアへ。
※商品の裏面を見て、ヘパリン類似物質配合かどうか確認してね※
保険適用なので安価にゲットしたければ最寄りの皮膚科へ。
保険適用でさらに安価なモノを狙う猛者がいらしたら、ヒルドイドの後発医薬品(ジェネリック)ビーソフテンまたはヘパリンを下さいと医師に言ってみるのもありかと。