シン・エヴァンゲリオン劇場版を観てきた。

エヴァ観てきた。

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慄くほど壮大な親子喧嘩の果てに少年の成長があり、出逢いと別れとが全て描かれていた。にしてもエヴァってジブリ映画と並ぶくらい女の子が活躍するなと。アスカも綾波レイミサトさんも。そしてマリさんも身体張って闘いすぎだ。やっぱり女の子が世界を守るために闘った方が絵になるのだろうか。うん。絵になるし女の子が闘っている方がドラマチックだ。でも1番の見せ場は男の子であるシンジくんに渡すというなんという慎ましさだろうか。庵野監督の理想の女の子像とはこういった子なのかなという勝手な憶測で楽しめちゃったりもする。二度美味しい。

エヴァがどのような終焉を辿るのか、気になっていたし早く続きが見たかったけど、こうして終わりを迎えると喪失感で満ちる。アンビバレントの気持ちを抱えながら最後のエンドロールまで余すことなく見切った。またネトフリとかを介して彼ら、彼女らには会えるのだけど新たな物語を紡ぎはしないのだ。それが痛く悲しい。私一人をこの世界に置いていかないで、とかいう被害妄想まで出動させる有様。私も綾波レイに守られたい。ミサトさんに支えられたい。アスカに罵られたいし、マリさんに迎えに来て欲しい。とにかく羨ましすぎるよ、シンジくん。

今回も宮崎駿おじぃちゃんが嫉妬する程女の子たちが活躍していて、同性として気持ち良い限りだった。しかしエヴァってロボものに見せかけた女の子たちの話だよな、完全に。もはやシンジくん親子の喧嘩なんてエピローグでしかないんじゃないだろうか。そう考えるとエヴァの見方もまた変わってくるのやもしれん。試してみよう。とにかく、エヴァに関わる全ての皆様、大変お疲れさまでした。