【映画】77回、彼氏を許すを観た感想。

 

非常事態宣言が延長されたこととは全く関係なく、私は今1日映画1本生活を送っている。Netflixを周遊していたら、たまたま見つけ題名に惹かれたので観てみた。

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題名に映画の内容が完結に示されているのだけど、イケてる彼女が自分とは真反対の彼と付き合い、その中で沢山嫌な思いをするというシンプルな話だ。観ていただければわかるが、彼氏が結構クズい。自分の感情をコントロールできない子どもじみた輩だ。

そんなクズ彼がデートの待ち合わせに大幅に遅れ待ちぼうけを喰らう彼女が、変わったお店で変わったノートに出会う。「77 心の傷」と書かれたノート。要するに自分の負の感情や悲しみに向き合うためのノートだ。ちなみになぜ77回かというと、77回ならまだ努力して相手を許すことができそうだかららしい。このノートを購入し、その日から彼女は自分の彼への感情や思いをノートに吐露するようになる。

最近気がついたんだけど私、ガールがいろんな出会いや友人、自分の努力によってエンパワメントされる系の話が大好物だ。そもそも綺麗で可愛い女の子が好きで、観ていて気持ちが良いというのも大きいのだけれど。「77回彼氏を許す」も彼女が自分の感情をノートに書くという地味な行為を必死に続けたことで、自分が選択を下す時の判断材料にし綺麗に消化するという流れがなんとも私好みであった。いやー気持ち良い。ネタバレになるけど、決してハッピーエンドとは言えない終わり方をしている。私は逆にそこが良いなと思った。人生ってそんなにうまくいかないし、ハッピーエンドで閉められるということがいつも美しい結末であるとは言えないことは経験から知っている。

作中の彼女は持ち前の聡明さと忍耐を駆使し彼に向き合おうとするが、当の彼氏は彼女に向き合うことはおろか、自分にも上手に向き合うことができない。自分の痛みや感情に鈍感な人はもれなくそばにいる人の感情にも鈍くなる。それが前面に出てしまい、彼は自分の行動や言動が彼女を傷つけ苦しめていることになかなか気づかない。だから彼は同じ失敗を何度も繰り返し、彼女と喧嘩してしまう。さてはて困った末に彼女がとった行動とは?

気になるでしょう?ぜひご視聴あれ。Netflixで今かれでも見れますよ。

 

しかし彼のクズさにびっくりするし、第三者目線でいうと彼女もかなり怒りっぽいのかなと思ったりした。「ちょっとは許したれよ」と彼女に思った部分もあるが、作品には描かれていない日々の小さな出来事が積み重なった故の彼女の怒り悲しみなわけだから、そういう見えないところを想像すると何にも言えなくなる。そりゃ辛いよね。反面教師じゃないが、ほんの少し彼女(または彼氏)に気を遣うだけで信頼をえられたり、「私はあなたを大切に思っているよ」というメッセージを比較的簡単に伝えられるのだなとかなり勉強になった。私たちノンフィクションを生きる者も負けていられない。コロナ渦という特殊な状況下であまり恋人に逢えない時にどうやって心が離れないようにするのか、考えて行動することが大事だなと思わされた。

恋愛でうまくいっていないという人、何かを決断したい人にはおすすめの映画だ。彼女から勇気をもらうのも一つだし、彼女のように前に進むため自分の気持ちに向き合うためのきっかにしようと思う方にも観て欲しい。

ガールズだけじゃない、ボーイズもみんなみんな。今日も明日もエンパワメントされよう。