ここ最近読んだ本


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 ここ1週間〜10日ぐらいで7冊ほどの本を読んだ。やはりフルタイムで働きながら本を1冊読むのは大変で、できなかった日もあるがまずまず読めたのではないかと思う。

 

1.きことわ 

朝吹 真理子さんの本。芥川賞をとった作品でもあることから、ご存知の方も多いのではないだろうか。この方の紡ぐ言葉は艶もあるし、透明感があるんだよな。もっと私も言語化に勤しまねばと思わせてくれる希有な作家さんだと思う。
 
2.シュミじゃないんだ 
三浦しをんさんの抱腹絶倒モノのエッセイ。これは筆者が愛してやまないBL(ボーイズラブ) について深く掘り下げて書かれている。好きすぎて趣味の領域を超えたものを語るということはかくも熱を生成し、エンジンが作動するということをまざまざと見せつけられる。はい、参りました。
 
3.夏の災厄 
こちらは以前に紹介したので割愛。分量と比例して、かなり面白い作品だ。超おすすめ。
 
4.世にも奇妙なマラソン大会 

これもかなりトリッキーなエッセイだ。これを読むと外国に。はたまたどこか知らない国に旅に出たくなるから今は読まない方が良いと思う・・・。

5.ジェノサイド(上)(下) 

かなり面白かった。超絶エンターテイメントだ。 こちらの本はまた別の記事で熱く語りたいのでここまでにしておく。

6.アウトサイダー 

とりあえず上は読んだけど・・・。難しい。アウトサイダーとはつまり「仲間に加われない」「仲間に加わらない」と輪の外部にいる人のことを指す。この本の作者によるとあの「向日葵」を描いたゴッホアウトサイダーらしい。その根拠を聞くと「なるほど〜」と納得はするのだけど。というように様々な著名な方(画家・作家)の人生を見ながらアウトサイダーというものについて考察している本だ。難しい部分もあるので、(下)はもう少し元気な時に読もうと思う。
 
7.表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 
お笑い芸人オードリー若林さんの本。文章も上手だし、使う言葉もさすが芸人さんと思うキャッチーなニュアンスも散りばめられていてとても読みやすかった。そして若林さんが思っているよりも真面目で繊細であることに驚いた。感性がこんなにも鋭くて厳しい芸能の世界を生きているだなんて・・・。大変だろうなぁ。しかしこうも上手にかわせているのも、彼が自分の気持ちや頭の中をきちんと言語化できているからだろう。
 
 
本を読むという行為は、自分の使える言葉を貯金するのに一番画期的な方法だと思う。きちんと言語化できればキレるということは少なくなるだろう。しかしキレながら無様に生きるというのも大変人間らしくてそれもグッとくる。しかし私は言葉を操れるようになりたいから今日も本を読む。みんなもちょっとは骨のある本を読んで魂を磨こうな。