【創作料理】嫁に行けない丼

カズレーザーが「女子力なんて概念は存在しない」と言っていた。

曰く、料理上手だとか、食事会の時に積極的に取り分ける子のことは「女子力が高い」なんて言わないのだ。ただ「料理が上手な子」や「取り分けるのが好きな子」でしかないのだと言っていた。物凄く共感してしまい、心の中のイイネボタンを連打したのは記憶に新しい。

カズレーザーの主張に勇気を貰い私も「この世に女子力なんざねぇ!」とのたまうことにしていたんだが。そんな威勢の良い女が作った料理がこちらである。f:id:kkminmin:20210523193642j:image

見てくれ、包丁使わずに作れるんだぜ。そして人類の先人たちが発明してくれた醤油とマヨ。これらが私の食生活を豊かなものにしてくれたことから、彼らを崇め奉るしかない人生なのだ。出来栄えと味と、非常に満足しているのだがふと頭によぎったことがある。

「もし私が嫁を貰う立場の人間なら、こんなに料理できない丸出しの女を選ぶだろうか?」

こんな女、絶対に嫌だなぁ。

自分でも、そう思っちまったのさ。

あまりに男の料理的な香りがして、些か自分の料理に対する感性が心配になったし「男は胃袋を掴んでなんぼ!」という戦い方もあることから自分の戦闘能力をさらに高めなくてはならないなという課題まで見つけてしまったのだ。

「たかが料理で何をほざいてるねん」とツッコミを入れる楽天的な自分と「やっぱ料理は侮れんで」と冷静に事態を分析する自分。両者に挟まれながら食す、この「嫁に行けない丼」。悪魔的な美味しさに5分くらいで食べ終えてしまった。やはり美味なるものは心を癒すし救う。手間暇かけて美味しい料理を作るのも素晴らしいことだが、たまにはこんな簡単爆速料理だっていいのだ。ただ私の場合は0:10で簡単爆速料理を生成するからこのパワーバランスが実しやかにいかんのだろう。きちんとした料理にも手を出していかなくてはならないのだなぁ。

嫁への道はまだ遠いということなのか。